私たちが毎日過ごす家は、ただ寝る場所やご飯を食べる場所ではありません。
そこには、私たちの生活や気持ち、そしてたくさんの思い出が詰まっています。風水では、この空間を「気」というエネルギーで満たされていると考えます。
この「気」の流れが滞ると、気分が優れない、やる気が出ないなど、私たちの心身に影響を与えてしまうことがあります。
カレン・キングストンの「スペースクリアリング」とは?
風水研究家のカレン・キングストンさんは、この「気」の大切さに気づき、独自の整理術「スペースクリアリング」を考え出しました。
これは、ただ物を捨てるだけでなく、空間全体のエネルギーに目を向け、古いエネルギーを清めて、新しい活力を呼び込む方法です。
では、まず「スペースクリアリング」の最初のステップとしてどのようなものを捨てるべきなのか説明いたします。
「スペースクリアリング」のやり方
①不要なものを手放す
スペースクリアリングの第一歩は、使わなくなったものや、もう必要のないものを手放すことです。
使わないものがたくさんあると、心もごちゃごちゃしてしまい、良い気が流れにくくなってしまいます。
物を手放すことは、部屋を整理するだけでなく、心もスッキリさせる効果があるのです。
使わないモノ
使わないモノは、私たちの心のエネルギーを消費し続けます。
「いつか使うかもしれない」「もったいない」といった感情は、潜在的なストレスとなり、心の負担を増やします。
また、視界にモノが多いと、脳が常に情報を処理し続けなければならず、集中力や創造性を妨げる原因にもなります。
ネガティブな思い出のあるもの
例えば、ある特定の物を目にすると、過去の辛い経験やトラウマが鮮やかに蘇ってくることがあります。贈られたプレゼントが、今はもういない大切な人を思い出させ、切ない気持ちにさせてしまうかもしれません。
高価な買い物をしてしまい、その度に後悔の念に駆られることもあるでしょう。
あるいは、期限切れの食品や未処理の書類が視界に入るだけで、ストレスや不安を感じてしまうかもしれません。
これらの感情は、単なる一時的なものではなく、私たちの心の奥底に根深く残ることがあります。まるで、その物が私たちの心の傷口に塩を塗るように、何度も何度も痛みを呼び覚ますのです。
このような負の感情を抱え続けることは、私たちの心身にとって大きな負担となります。ストレスや不安は、心身に悪影響を及ぼし、健康を損なう可能性すらあります。
過去の栄光
トロフィーや賞状は、私たちの過去の努力と成果を象徴する宝物です。
しかし、それらがいつまでも心の重荷になることもあります。過去の栄光に囚われすぎると、現在の自分と比べてしまい、自己肯定感が下がる可能性があります。
また同時に、新たな挑戦への足枷になることもあります。過去の栄光に縛られてしまうと、新しい目標を設定したり、変化を恐れたりしてしまうことがあります。
トロフィーや賞状を手放すことで、過去の成功体験から解放され、新しい目標に挑戦するための心の余裕が生まれます。過去の栄光にとらわれず、未来に向けて新たな一歩を踏み出すことができます。
どうしても手放すことに抵抗がある場合は、写真に撮ってデジタルデータとして保存するという方法もあります。これにより、物理的なスペースを確保しつつ、思い出をデジタルの形で残すことができます。