私は10代の頃から割と一人でいるのが平気な人間でした。
もちろん学校や職場に行くと、割と自分から人に話しかけて会話をしていたのですが、どこか心の片隅では静かな場所で自分だけの時間を過ごしたいという気持ちが常にありました。
友人たちと賑やかに過ごす時間も楽しかったけれど、ふと一人になった時に感じる安堵感は何ものにも代えがたいものでした。
そして、大人になって社会に出てもその感覚はほとんど変わりませんでした。
むしろ社会に出て色々な経験を重ねるにつれて、一人でいることの価値をより深く理解するようになったように感じます。
最初はただ何となく
「ひとりになりたい」
という漠然とした気持ちだったものが、徐々に「ひとりでいる時間」を意識的に作り出すようになりました。
途中から、
『自分はひとり時間で自分のバランスを保てていれるんだ!』
と気づき、自分の性質が分かってからはかなり生きやすくなった気がします。
一人でいることは、決して孤独を意味するものではありません。
むしろ、自分自身との対話を通して、より深く自分を知り、自己成長を促すための貴重な時間ではないかと思います。
人との繋がりも大切ですが、一人でいる時間を持つことで、次に人とあったて会話した時、相手の真意を理解し深い会話が出来る気がします。
今の社会、私たちは常に
「何かをしなければならない!」
というプレッシャーを与え、一人になる時間がなかなか取れなかったり、隙間時間があればついついスマホを手に取り、SNSを確認したりニュース記事を読んだりとインプットに忙しいです。
意識的に一人になり何もしない時間を作り出すことで、自分の心身のバランスを保ち、より豊かな精神を保つことができるようになります。