はじめに
「私はなぜ、こんなに人に興味がないんだろう?」
この問いは、きっと多くの内向的な人が抱いたことがある疑問ではないでしょうか。
私も、長らくこの疑問と向き合い続けてきました。
なぜ、私は周りの人に関心が持てないのか?
外向的なお友人たちは、誰とでも楽しそうに話していて、たくさんの友達がいる。
一方、私はといえば、少人数でじっくり話せる相手を好み、大勢の人の中にいると疲れてしまう。
「もしかして、私は心が冷たい人間なのかもしれない…」
ずっとそんな風に感じていました。
しかし最近とある考えを持つようになり、自分なりにその考えがストンと腑に落ちたのでここに共有したいと思います。
なぜ内向的な人間は他人に興味がないのか
結論。
内向型人間が人に興味を持てないのは「自己防衛としての無関心」の現れでだと考えます。
「自己防衛としての無関心」という表現は、少し難しく聞こえるかもしれませんが、簡単に言うと「心身を守るために、人との距離を置いている」という表現になります。
なぜなら、内向型人間は人と接するととても疲れてしまうからです。
内向型の人たちは、外からの刺激にすごく敏感です。例えば、賑やかなパーティーやたくさんの人がいる場所に行くと、まるでカバンに重い荷物がいっぱい詰まったような、そんな感覚になることがあります。
それは、内向型の人たちは、周りの情報や人とのやり取りからエネルギーをたくさん使うからなんです。
外向的な人が人と話すことで元気になり、エネルギーを充電するとしたら、内向的な人は、静かな場所で一人で過ごすことでエネルギーを充電する感じです。
人 | エネルギーの充電方法 |
---|---|
外向型の人 | 人と話す |
内向型の人 | 一人で過ごす |
こうやって見ると、内向型の人と外向型の人では、エネルギーの充電方法が違うのがわかります。
だから、内向型の人は、人との接触を避けることによって、エネルギーを温存しようとするんです。
それは、「怠け者だから」とか、「人に興味がないから」ではありません。
ただ単に、自分のエネルギーを大切にして、心地よく過ごしたいという気持ちの表れなんです。
無関心を脳が働きかけてる?
そして、「人と接すると疲れる」状態が続くと、脳はそれを回避するために、人への興味を減らすという自己防衛的な働きをする可能性があります。
これは、痛みを避けるために体が反応するのと同じようなメカニズムです。
- エネルギーの節約: 人との交流はエネルギーを消耗するため、脳はそれを避けることで、他の活動にエネルギーを集中させようとするのかもしれません。
- ストレスの軽減: 人との交流によって生じるストレスから身を守るために、無関心を装うことで心理的な距離を置くという戦略を取る可能性もあります。
まとめ
もし、あなたが内向型だと気づいたとしても、悲しむ必要はありません。理に外向的な人になろうとする必要はありません。
周りの人から「もっと話せば?」「もっと外に出ようよ」と言われたとしても、無理して合わせる必要はありません。
そのままで良いのです。
静かに自分と向き合い、自分のペースで生きていく。
それが、内向型の人にとって一番心地よい生き方なのです。
この記事が、少しでもあなたの心の負担を軽くできたなら幸いです。