誰しも一度は経験する、人へのイライラ。
スーパーのレジで前の人が精算にモタついている時
同僚が自分の意見を聞かずに勝手に進めてしまう時
レストランで注文した料理が出てくるのが遅い時
そんな時、私たちは一体なぜイライラしているのでしょうか。
今回は、そのイライラの奥底にあるものを深掘りしてみたいと思います。
イライラの原因
私たちは無意識のうちに、周囲の人や状況を自分の思い通りにコントロールしたいと願っているのかもしれません。しかし、現実はそう簡単にはいきません。
だからこそ、期待外れの行動や意見に直面した時、私たちはイライラを感じてしまうのだと思います。
コントロール欲とは?
コントロール欲とは、周囲の人や状況を自分の思い通りに動かしたい、という願望です。
これは、まるでパペットを操るように、すべてを完璧に計画し、予測したいという人間の本能的な欲求です。
イライラとコントロール欲の関係性
- 期待とのギャップ: 自分が思い描いた通りに事が進まない時、私たちは強い落胆や不満を感じます。これは、コントロールしたいという願望と現実のギャップが生まれた結果だと言えます。
- 予測不能な状況への不安: 人は、予測不能な状況を不安に感じます。コントロールできない状況に置かれると、私たちは無力感や焦燥感に駆られ、イライラしてしまうのです。
- 完璧主義: すべてが完璧に整っている状態を望むあまり、少しでも計画が狂うと、許容できずにイライラしてしまうことがあります
イライラを手放すための第一歩
では、どのようにすれば、このイライラと上手に付き合っていくことができるのでしょうか?
それは、自分の感情を観察することです。
今、私はなぜイライラしているのか?
何が私をこんなに怒らせているのか?
自分自身に問いかけてみましょう。
自分自身に問いかけることで、感情の根源が見えてくることがあります。
なぜ感情を観察することが大切なのか?
感情を観察することは、単に自分の気持ちを理解するためだけではありません。
主に下記4つの効果があります。
1. 感情のコントロールができるようになる
例えば、テストで失敗してすごく悔しいって思ったとき、「なんでこんなに悔しいんだろう?」って考えてみると、もっと冷静になれるかもしれません。
自分の気持ちをよく知っていれば、怒りや悲しみといった感情に振り回されずに、落ち着いて考えられるようになるんです。
2.自分自身をもっとよく知れる
自分の気持ちを調べていくと、「自分はこういうことに喜びを感じやすいんだ」とか、「こういうことに悩んでいるんだ」といったことが徐々に分かってきます。
そうすることで、自分自身をもっと深く理解できるようになるんです。
自分の感情を観察することで自分の価値観、思考パターン、そして行動パターンを深く理解することができるようになります。
3. 人間関係の改善
「あの人、なんで怒ってるんだろう?」って考えたことありませんか?
自分の気持ちを調べていくと、人の気持ちも理解できるようになります。 そうすれば、友達との会話もスムーズになって、もっと仲良くなれるかもしれません。
4. ストレスの軽減
嬉しいことや悲しいこと、怒りや不安など、みんな色んな気持ちを持ちます。
でも、自分の気持ちを溜め込んでしまうと、心身に悪い影響が出てしまうことがあります。 自分の気持ちを調べて、上手に表現することで、ストレスを軽減できます。
おわりに
イライラは誰しもが経験する感情であり、決して悪いことではないと考えます。
大切なのは、その感情に振り回され過ぎないことです。
まずは、第一歩として自分の感情を観察することをしてみませんか?自己観察は心のGPSを見つけるようなものだと思います。