最近よく『ジャーナリング』という言葉を耳にします。
はて?なんとなくわかるようなわからないような…。
一体ジャーナリングって、何をするものなのでしょうか?どんな効果があるのでしょうか?
Google社を含む多くの企業がその効果に注目し、実践しているこの『ジャーナリング』について詳しく解説していきます。
「ジャーナリング」とは何か?
ジャーナリングとは、簡単に言うと、自分の頭の中にあることをすべてノートに書き出すことです。
日記に似ている部分もありますが、日記のように過去の出来事を記録するだけでなく、今、自分が感じていること、考えていることをありのままに言葉にする点が特徴です。
ジャーナリングを習慣化させることによって、今まで自分自身でも気づかなった感情を気づき、ネガティブ思考を改善させたり、人生に目標ができたりと様々な良い効果をもたらします。
将来への不安や焦りで、毎日を過ごしている人
ネガティブな思考のループから抜け出したい人
毎日バタバタと忙しいだけで心の充実感がない人
これらの悩みを抱えている人の最適な方法と言えます。
やり方として様々なメソットが存在しますが、今回は古川武士さん著書の『書く瞑想』参考にし、ジャーナリングについて詳しく解説していきます。
なぜ、書くことがいいのか?
なぜ書くことがそんなに良い効果をもたらすのでしょうか?
書く瞑想」著者、古川氏はこう断言されています。
人生の変化は「気づき」から始まる。
古川 武士. 書く瞑想
書くことを通して、自分の中に眠っていた「気づき」と出会うことができるのです。
日々の出来事や感情を全て吐き出し言葉にすることで、自分自身の思考パターンや行動パターンが段々見えてきます。
そして、今まで気づかなかった自分の心の奥底に隠された思いや願望に気づくことができます。
さらに「大切なこと、不要なことが明確になる」という効果あります。
我々は、周りの人から求められるものや、社会的な価値観に振り回されて、本当に大切なことを忘れてしまうことがあります。
しかし書くことを通して自分と向き合うことで、自分にとって本当に大切なこと、そしてもう手放しても良いものが徐々に見えてきます。
書くことを通して、こうした心の奥底にある本質的な欲求に気づくことができるのです。
ジャーナリングのやり方(誰でも簡単に行える方法)
では具体的にどのように進めていけばいいのでしょうか?
大きく分けて3STEPで説明いたします。
STEP1:頭の中を空っぽに!思いつくままに書き出そう
まず、思いついたことを全て書き出してみましょう。
プラスの感情、マイナスの感情、なんでも構いません。
そしてポイントは芋づる式に書くことです。
例えば、「なんだか疲れやすい」と思ったとします。そこから、「仕事が忙しい」「人間関係がうまくいかない」「将来が不安」など、関連する様々な考えが浮かんでくるはずです。
これらの考えは、一見ネガティブなものばかりかもしれませんが、大切なのは、これらの感情を否定することなく、ありのまま書き出すことです。
内側にあるちょっとした感覚やその時フッと思いついたことでも構いません。例えば、「今日会社で同僚のAさんから言われた言葉が気になった」とか、「あの場面でなぜ私は何も言えなかったのだろう」など、些細な出来事から生まれた感情も書き出してみましょう。
人によっては、負の感情に目を向けるのが嫌な人もいるかもしれません。しかし、ノートは誰かに提出する訳ではありません。ドロドロとした汚い感情も恥ずかしいと思うような気持ちも、ありのままに書き出すことで、感情の棚卸しをすることができます。
マイナスの感情にちゃんと目を向けることは、このジャーナリングにおける大切なポイントの一つです。
STEP2:自分の感情を整理整頓!不要なものを手放そう
STEP1では「感情の棚卸し」をしてみました。
次に必要なのはその”棚卸しされた感情たち”を仕分けする作業が必要になります。
STEP1で綴った自分の感情を見返し、必要なこと・不要なことを感情基準で分けていきましょう。頻度は月に一回で大丈夫です。
書き出した数の多さと心に与えたインパクト感覚をもとに、それぞれ良い気分と悪い気分を上位3〜5個くらいに絞り出してみましょう。
(価値観や理想を明確化する必要のない人はSTEP1だけを日々行うので十分です)
では感情基準とは何でしょうか?
単純に「好き」「嫌い」の感情で構いません。そのほか下記のような感情を基準に仕分けば良いでしょう。
片付けメソッドで有名な近藤麻理恵さんはお洋服を仕分けする際、1枚1枚手に取り、「トキめくか?ときめかないか?」基準で判断されていますが、トキメキ基準で仕分けるにも良いでしょう。
良い気分 | 悪い気分 |
好き | 嫌い |
ワクワクする | ワクワクしない |
やりたいこと! | すべきこと! |
気持ちが乗る | 気分が乗らない |
STEP3:行動に移す!
自分を変えたい!夢を叶えたければ、自分の価値観をさぐり、理想と行動を明確する必要があります。そしてそこに時間を費やすことが重要になります。
STEP2で仕分けした情報を見ながら、どんなアクションをとれば、あなたが「良い気分」でいれることが増えるのか?「悪い気分」になることを今より減らせるのか?アイデア出しをして見ましょう。
書き出して見ると、あれもこれもやりたい!コレとコレは減らしたい!無くしたい!と沢山出てきてしまいますが、あまり多くのアクションが増えるとそれは「ノルマ」という感覚になってしまい、心理的負担が増えてしまいます。
それを避けるために行動アイデアできればが3つ程度に絞りましょう。
ここで大切なポイントは決して「TO DO LIST」にしないことです。
「しなければいけないこと!」ではなく「できたらいいなリスト」を作りましょう。
最後に
「書く」というシンプルな行為は、心を解放しより豊かな人生へと導きます。
ジャーナリングは、ただの日記とは違います。己(おのれ)を知ることができます。
己を知り、そこから自己改善に取り組み組みほんの少しの行動から、自分の状態を上げて行くことができます。
このブログでは、ジャーナリングの基本的なやり方から、具体的な実践方法までを詳しく解説しました。一度あなたもジャーナリングを始めて、まずは自分の「心の片付け」を体験してみてください。